1. 総合グローバル学部だから、できること。

 「グローバルとローカルの融合」。これが、総合グローバル学部での学びのエッセンスだと、僕は解釈しています。高い視点から広く「グローバル」を学ぶ国際関係論と、地域に根差した視点から丁寧に「ローカル」を学ぶ地域研究を、うまく両輪のように組み合わせることで、「グローバル・スタディーズ」を立体的に捉えていく。そんな環境を与えてくれるのが総合グローバル学部です。
実際、一年時からグローバル、ローカルを網羅する四つの入門科目を学び、二年時以降の自主研究や三年時以降のメジャー領域の学習で、更に各々の専門に深く踏み込んでいきます。

メジャーは、比較的グローバル視点の「国際政治論」「市民社会・国際協力論」、そして比較的ローカル視点の「アジア研究」「中東・アフリカ研究」に分かれます。低学年時からの基礎知識体系と、これらのメジャー領域から得られるより高度な視座を獲得したのちに、卒業論文を執筆することで、どんな場面でも国際視点の最適解を導けるプロフェッショナルへと変身できるのです。今回は、いち総合グローバル学部生である筆者が、この変身の秘密を、実際のエピソードから探っていきます。

2. たとえば、こんな時間割で。

現在の僕の時間割はこのようになっています。

現在は二年生で、一年生のときに入門科目や全学共通科目を一通り履修し終えたため、かなり総合グローバル色の強い時間割となっています。

僕は「国際政治論」をメジャーに選択するつもりなので、その準備段階として国際政治系の科目が多く並んでいますが、「市民社会協力論概説」や南アジア、中東についての地域研究科目など、それ以外の領域の科目も取る仕組みになっています。これが、自分のメジャーに一気に視野を絞ることなく、多角的な視点を養うことに繋がっているのだと考えています。
また、見ての通り、言語センターの科目を三種類履修しています。実は総合グローバル学部は第二外国語が必修ではないのですが、こうして柔軟に多様な言語科目にアクセスできる環境ですので、主体的に自分の世界を広げることが可能です。

3.たとえば、こんな授業で。

 総合グローバル学部での学びのオリジナリティを実感する科目として、僕はまず「グローバル・スタディーズ基礎演習」を挙げたいです。これは、三年生以降行われるゼミの予行演習のような位置づけで一年次に開講されるもので、一人の教員と十数人の学生という、まさにゼミのような形式を取ります。この授業では、「グローバル・スタディーズ」の要素を持つ研究テーマを各々が設定し、それを研究する過程で様々な学術的スキルを獲得することができます。本格的な図書検索や論文の正しい体裁、更に考えを効果的に整理する手法など、この授業無しには身に付くのにかなりの時間を要したであろう技術が、半年間の主体的な学びで手に入るので、非常に有意義な科目でした。

 他にも、「フィールドワーク論」という、国際事象を研究する際に文献だけでは立ちいかない際の、現地に出向いた効果的な調査メソッドを説く科目も印象的でした。以前の学習で、どうしても文献調査のみに留まってしまうことの多かった僕でしたが、実際にその現場にアクセスしてみることのメリット・デメリットを体系的に学ぶことによって、冷静に現地に一歩を踏み出すきっかけとなりました。

 そして、「グローバル・スタディーズ」の様々な側面を、「英語で」講義する科目が充実していることも総合グローバル学部の特徴です。昨年履修した「グローバル社会学」や今期の「宗教と文明」などがその例ですが、未知の領域を英語で学ぶことの緊張感は、正直かなり高いです。それでも、そうした経験を多く積める環境にいることが、自分の学んだことをスムーズに、国際的にアウトプットできるようになる土壌になっているのだと考えています。

 

4.  たとえば、こんな仲間と。

 総合グローバル学部の最大の魅力の一つは、高いゴールを志す、刺激的な仲間が沢山集まっているところではないでしょうか。上記の内容も、実は、すべて一人で出来ないことではないと思います。それにも関わらず、僕たちが毎日キャンパスに集まるのは、やはりレベルの高い仲間たちから刺激を与えられるからだと思います。プライベートで仲が良いだけでなく、様々なグループ活動、共同作業を通じて、アカデミックな化学反応が毎日起こっています。一人の視点がグローバル的な視座の高さに長けていたら、他のメンバーは自信のある地域からのローカル視点でそれを補う、といったことがよくあります。

また、とある学生任意参加のミーティングで、行ってみたら半分以上が総合グローバル学部生だった、ということもありました。このように、相互にモチベーションを維持し合える環境だからこそ、一人ひとりの総合グローバル学部での学びが洗練されていくのだと思います。

5.What FGS is

 冒頭に記した「グローバルとローカルの融合」。こうした複眼的な国際事象の研究を、刺激的な授業を通して、優秀な仲間たちとともに実践できる。これが、総合グローバル学部の魅力であり、僕なりの定義です。学部開設からわずか四年目のため、何をやっているのかよく分からない、といった疑問もよく聞くので、このような学部紹介記事を書いてみました。何か印象に残るようなものがあれば、とても嬉しいです。

この記事を書いた人

PILOTI
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上智生のメディアPILOTI。
2016年6月にできた、上智生の、上智生による、上智生のためのメディア。

 

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